米国発!Breaking News

writer : techinsight

【米国発!Breaking News】性転換・同性カップルを悩ませる州。

ゲイ、レズビアンなど同性愛者の権利が徐々に認められている現代で、まだ同性同士の結婚を認めないネブラスカ州は新たな問題にぶつかっている。性転換等をして性別や外見が変わった人々が、生まれ変わった自分の性別と写真を免許証に示したいという訴えがネブラスカ州運転免許センターに次々と寄せられているのだ。

ポーシャ タワーはすでに名前をドミニクからポーシャへと合法的に変更した。また男性から女性への性転換手術が行われる予定で、現在エストロゲンなどの女性ホルモンを摂取している。タワーは女性としての自分の写真に変えたいと運転免許証センターに申し出たが「すでにシステムに登録されている画像を使用しなければならない。」と、タワーの訴えを拒否し、現在のタワーとは別人にも見える写真を使わなければならなかった。その後タワーが市長と州議員らに抗議をし、写真の変更を認められることになった。

サラ&バンビ フェントレスは同性同士の結婚を認めるアイオワ州で結婚をしたカップルで、現在ネブラスカ州に住んでいる。バンビはネブラスカ州発行の運転免許証の名前を結婚後の姓に変更する為、結婚許可証を持って運転免許証センターへ行った。しかしセンターは州知事に問い合わせてみなければわからないと、その日は名前の変更を拒否した。それからネブラスカ州から手紙が届いたが、ネブラスカ州憲法では同性同士の結婚を認めない為、フェントレスの結婚は違憲であり、名前の変更はできないと書かれていた。

フェントレスは合法で名前を変更できるよう裁判所に請願することもできると言われたが、フェントレスには弁護士を雇う金銭的余裕はない。バンビは「人々はこのコミュニティーにどれだけのゲイ、レズビアン、性転換した人間がいるかを気づいていない。」と肩を落とした。

(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)