米国発!Breaking News

writer : techinsight

【米国発!Breaking News】毒性化学物質による攻撃か?150人が避難した大事件の原因は?

テキサス州フォートワースにある銀行内で人々が次々に吐き気や目眩などの症状を訴え始め、約150人が建物から避難するまで被害は拡大した。当初は化学物質による襲撃、または一酸化炭素中毒が原因と考えられたが、捜査の結果、どうやら原因は他のものだったらしい。

銀行内にいた従業員や客が嘔吐、目眩、息切れ、頭痛、胸痛などの症状を訴え始めた。事の重大さに気づいた銀行が911に通報し、すぐに救急隊が現地に到着した。気分の悪い人は建物から避難し、110人がその場で手当を受け、34人が病院へ収容された。一見テロリストによる攻撃とも思える事件は人々をパニック状態に陥らせ、恐怖が建物内に感染していった。フォートワース消防署のケント ウォーレイによれば銀行とは別の階にいた人々も次々に建物をから避難したという。

危険物処理班が急行し、消防隊と共に現場を調査したが原因と考えられていた一酸化炭素や他の毒性化学物質は発見されなかった。その後の捜査によると、女性従業員が香水を振りかけた時に近くにいた二人の従業員が気分が悪くなりだしたという証言があった。フォートワース消防署はその日の午後3時に建物の安全を宣言し、建物の出入りを許可した。捜査官は事件の原因を香水だとしているが、まだ香水の特定はされていない。

銀行という公共の場で恐怖が連鎖反応を引き起こし、ただの香水が150人を巻き込むほどまで事件を複雑にしていったらしい。香水はファッションの一つとも言われるが、限度があることを忘れずに。
(TechinsightJapan編集部 村居唯衣)