writer : techinsight

リアルはここまで来た。現実世界を舞台にしたRPG。

世に現実的なゲームは数あれど、このような方向から“リアル”を追求したものがあっただろうか。面白法人カヤックは、現実世界をそっくりそのまま“RPGの舞台”にしてしまった。しかし街中で剣や盾を装備してうろついている人など全く見かけない。(見かけたらそれはそれで困るが)それでは、RPGの舞台とは一体?

『しらべる』は、世にも珍しい“位置ゲー”と呼ばれるジャンルのゲームだ。
何のゲーム機で遊べるのかというと、現代人必須のアイテム“携帯電話”でプレイできる。
ゲームの舞台は“現実”。
今、この記事を読んでいるあなたがいる場所も、RPGマップの一つとなる。

つまるところ、携帯電話の位置情報システムを活用したゲームというわけだ。

『しらべる』の遊び方を説明しよう。
まず携帯電話を使って、好きな場所で“しらべる”ボタンを押す。
すると、何らかのアイテムが手に入るはずだ。それは自分が新たに見つけたものかもしれないし、誰かがその場所に置いたものかもしれない。
そのアイテムをどうするかはプレイヤーの自由となる。
装備して着飾るのもよし、他のアイテムと合成して新たなアイテムを作り出すのもよし、何なら売りに出すこともできたりする。

たまにアイテムを盗む盗賊が現れることもある。非常に厄介な敵だが、怖がる事はない。
持っている武器を装備すれば盗賊に対抗することができる。もっとも、勝てるかどうかはプレイヤーの強さ次第だが。

同じ場所で“しらべる”をしたプレイヤーとコミュニケーションをとる事も可能だ。旅の途中に他の冒険者に出会うようなものだろう。

ちなみに現在は、docomo、au、SoftBankの携帯電話に対応している。
今後もiPhoneやAndroidへ対応する予定もあるらしい。

“しらべる”プレイヤーは、トイレの個室のような妙な場所にアイテムを置いておくと、他のプレイヤーをびっくりさせる事ができるかもしれない。
学生なら、学校の中で宝探しもできそうだ。

うーむ、携帯電話でこんな遊びができるとは。うかうかしてると時代に置いてけぼりを食らってしまいそうだ。
フォフォフォ。お兄さんはまだまだ若い者には負けんぞい。
(TechinsightJapan編集部 瀬下なつき)