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【クリたまTVウォッチ!】 アブちゃん撃沈。“4代目”実写版「サザエさん」は“観月ありさ”でいいのか。

放送開始から40年が経過した国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)の実写版が今秋、フジテレビ開局50周年記念スペシャルドラマ『サザエさん』として放送される。主役のサザエさんを演じるのは、女優の観月ありさ。紹介写真を見ると、おなじみ“小ダンゴ”を三つずつ頭にのっけたヘアースタイルと、細長い手足、明るい観月ありさはサザエさんにピッタリな気がするが、ある”人気女芸人”が実写版サザエさんに名乗りを上げていた。

26日放送の『はねるのトびら』(フジテレビ系)。レギュラーの女性お笑いコンビ・北陽の虻川美穂子が、「実写版サザエさんに観月ありさちゃんが決まって、ちょっとショック。自分こそサザエさんに似ている。」みたいな話題になっていた。たしかに虻川とサザエさんはそう遠くないような気がしたが、やはり秋のスペシャル・ドラマとしては体裁を整える必要があり、アニメでもおなじみの国民的マンガ『サザエさん』としてもヒロインは女優が演じるのがベターらしい。

過去3人の女優が「サザエさん」を演じている。

記者未見ではあるが、女優・歌手である故・江利チエミさん主演(TBS系・1965~1967年)の初代「サザエさん」は、当事とても人気が高く、明るく庶民的なチエミさんはサザエさんそのものだったという。(記者の両親調べ。)

女優・星野知子が演じた2代目「サザエさん」は(フジテレビ系・1981~1985年)少々おとなしめ。目が大きくおっとりした星野知子は4代のサザエさんのうち一番イメージが合わない。髪形もえらい事になっていた。当事、歌が大の苦手だった星野は意を決して劇中歌を歌っていたが、ご本人が言うほど下手ではなかった。

女優・浅野温子が演じた3代目「サザエさん」(同局系・1992~1996年)は、バブル期のなごりのある時期に、あえてほのぼのと“つつましく”暮らしていた昭和40年代の庶民を描いたドラマだった。「三丁目の夕日」のような感じで、今思うと懐古ブームの時代を先取りしていたのかもしれない。記者としては、浅野サザエの明るさが足りないのが気になった。

そして4代目「サザエさん」が、観月ありさ。観月の実年齢は32才だが、十分「昔の20代の主婦」に見える。昭和20年代にスタートした『サザエさん』。主人公の人妻・フグ田サザエの年齢設定は24才だった。子供のタラオ(たらちゃん)が3才として20才ぐらいで結婚した事になる。

アブちゃんには申し訳ないが、サザエさんは実は20代前半の“若い女性”なのだ。

『はねトび』のその時の「日本一箸使いに厳しい寿司屋」のゲストは、同局ドラマ『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』の北川景子と貫地谷しほり。どちらかと言うと、ギリギリ許せる観月ありさサザエよりも、北川サザエ、貫地谷サザエ、はたまた前の100円ショップのコーナーに出ていた、「綾瀬はるかサザエ」でもぜんぜん“アリ”なのである。

少々ガッカリな「虻川サザエ」の活躍の場は、ドラマでなくやっぱり『はねトび』か、今お台場でやってる野外イベントなどであろう。人気者の北陽、きっと小学生がいっぱい集まってくるに違いない。
(TechinsightJapan編集部 クリスタルたまき)