イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達・番外編】マイケル追悼式で歌を捧げた12歳のシャヒーン君に、早くも“ポスト・マイケル”の声。

7日LAの会場で行われた故マイケル・ジャクソンの追悼式。今も世界のどこかでその収録放送が流れている最中であろう。数々の人気アーティストがマイケルゆかりの歌を披露したが、その中で異彩を放ったのが、まだ歌手の卵だという英国の12歳の少年シャヒーン・ジャファゴリ君であった。

『Britain’s Got Talent』というと、最近ではあの奇跡の美声スーザン・ボイルさんの登場ですっかり有名になった、新人歌手発掘のためのオーディション番組。イラン系のため少し名を読みにくいが、シャヒーン・ジャファゴリ君もこの番組が生んだ実力派のヒーローである。

今回の「マイケル・ジャクソン追悼式」に向け、企画会社は早くからこのシャヒーン・ジャファゴリ君に出演を依頼し、マイケルがJackson5時代に歌った “Who’s Lovin You” のテープを渡していたという。

舞台があまりにも大きすぎると不安を口にしていたシャヒーン君について、同番組の辛口審査員であるサイモン・コーウェル氏は、マイケルを聴いて育った彼にとって大変誇らしく、栄誉なことであり、ぜひ頑張ってきて欲しいと語り、その背中を押した。

ところでシャヒーン君の“Who’s Lovin You”を熱唱する姿に思い出すのは、幼い頃同じようなつややかな歌声が自慢であったマイケルについて、人々が、「優れたパフォーマンスと歌心を身につけるために、成長は楽しみだが声変わりが怖い」と言っていたことである。

だがマイケルはその後、兄弟らも驚くほどの長い手足と運動神経を身につけ、心配された声変わりについても、大人の男性でありながら類稀なるチャーミングな歌声を持つ、いわば神が作り上げたような天才的なパフォーマーとなっていった。マイケルはやはり、一世紀に一人、出るか出ないかといった超逸材なのである。

この時代の最高で最後のスーパー・スターだったマイケルを失い、人々の心にポッカリと開いた穴も、シャヒーン君の健気な熱唱で少しだけ埋まり、その数分間、皆の涙顔は笑顔に変わった。時代のよき部分は、このようにして後続の年少者がしっかりと継いでくれるものなのだ。シャヒーン君の頑張りを、どうかマイケルも天国から見守ってあげて欲しい。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)