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会社に忘れてきたファイルを携帯電話からリモートで取り出せる 「mobile2PC for Business」

会社のPCに残してきたファイルが、出先で急遽必要になることがある。誰かに送ってもらおうにもパスワードがかかっているので、操作してもらうことができない。
そうしたとき、「mobile2PC for Business」があれば、手元の携帯電話を使って会社のパソコンをリモート操作して、自分宛にファイル添付メールを送るなどの方法で、ファイルを手に入れることができる。

リモートデスクトップや、Citrixを導入している企業であれば、RDP/Citrix環境の前段に、「mobile2PC for Biz GWサーバ」を設置するだけで、既存の社内サーバや社内PCに手を加えることなく、iアプリからRDP/Citrix環境にアクセス可能だ。

気になるセキュリティについては、RSA公開鍵(1024bit)方式によるHTTP上にSSL相当の暗号化を採用しているので、より安全、より強固なアクセスが可能となっている。

さらに安全を期すならば、デスクトップ全体の公開をやめて、アプリケーション単位での公開とすれば、万が一の端末盗難の際にも、被害を局所化できるであろう。

遠隔操作時のマウスの操作は、もちろん、iアプリの各種メニュー操作も含め、ほぼ全ての操作をタッチパネルで行うことが可能だ。
ドラッグ(指をずらす)でマウスカーソル移動、フリック(指ではらう)でスクロールといった具合だ。

固定IPアドレスが付与されていないSOHOなどでは、DynamicDNSによる接続も実現している。

「mobile2PC for Business」の公開予定日は、2009年 8月下旬となっており、無償試用版を先行公開予定である。
正式発売日は2009年9月を予定している。

近年は、ネットブックの普及により、外回りの社員にはモバイルPCを持参させている企業も多いと思われるが、携帯電話に比べればまだ普及率は低い。
先行普及している携帯電話を利用して、簡易にリモートアクセス環境を構築できるチャンスと言えよう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)