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オンラインゲーム成長見せるも不安要素いまだ消えず

7月14日付けのファミ通ドットコムによると、日本オンラインゲーム協会が「JOGAオンラインゲーム市場調査レポート2009発表会」を開催し、2008年のオンラインゲーム市場データを発表。数字としては伸びているオンラインゲーム市場だが、はたしてどれだけのユーザーがオンラインゲームに魅力を感じているだろうか?

発表によるとオンラインゲーム会社数は、2007年の114社から2008年には126社と12社増えたとされている。さらに2008年の国内オンラインゲーム市場規模は1239億4281万7630円としている。オンラインゲームタイトル数は515タイトル。その中から新規タイトルは214タイトルとなっているが、この数こそが今のオンラインゲームの不安な点を物語っているように見える。これだけの数が出ていながらも、新規層の開拓に成功しているかと言うと疑問だ。

あくまで昔からプレイしているユーザー層を除けば、その他のゲームファンにはディープな世界に見えているのかもしれない。
「パーティーを組んでのプレイは気を遣う」
「時間がかかりすぎて生活にまで支障をきたす」
オンラインゲームを遊ばないユーザーの意見の多くはこういったものだ。確かに自由気ままに遊べるオフラインゲームとは違い、オンラインゲームは他人との協力プレイが前提となるものが多く、どうして自由な時間に遊ぶ時でさえ気を遣わなければいけないのかという声もある。また、設定やグラフィックが違うだけの似たり寄ったりのゲームが多いのも不安要素の一つ。これからのオンラインゲームがどれだけ成長していくか? 現状はそこに期待できないユーザーもいるという事をメーカーは忘れないでいただきたい。
(TechinsightJapan編集部 林 裕之)