writer : maki

【どっちが勝ち組でショー】天津向VSガリガリガリクソン、キモキャラ対決。

爆笑レッドカーペット(フジテレビ)で「キモイ」と言われながらもなぜか人気が上昇しているお笑い芸人が天津向とガリガリガリクソンである。二人ともにキモイネタを売りにしており、自らもキモキャラを演じているのだ。かなりキャラがかぶっているお二人に今回は対戦してもらうことにしよう。

天津向は、エロ詩吟の天津木村の相方である。コンビ名が天津といい吉本興業の漫才コンビなのだ。彼らがコンビであることはお笑いファンでなければ知る人は少ないかもしれない。
だが、彼らも2003年頃にはあの麒麟や笑い飯の次を担うお笑いコンビとして期待されたほどの実力の持つ主なのだ。
期待は裏切られたのだが、最近になってピン芸で復活してきた。
まず、エロ詩吟の天津木村が爆笑レッドカーペットでブレイクして本まで出す人気者となった。
それにやや遅れたタイミングで同じく爆笑レッドカーペットに出てきたのが天津向だったのだ。
彼が得意とするネタはアイドルなどのプロフィールや私生活情報を全て網羅して、それを彼女に語りかけるように話すというものだ。

例えば、爆笑レッドカーペットに元モーニング娘。の矢口真里がゲスト出演した際は、審査員席の矢口に向かって「まりっぺが好きなハンバーグだよ・・」という風に話しかけるのだ。
身長体重、血液型、趣味などはもちろん、昨日の晩御飯とか、どこどこへ行ったとか「なぜ、そんなことまで知っているの?」という部分まで網羅しているところがミソである。

当の矢口真里はあまりの詳しさに関心していたと同時に本気で気味悪がっていた。
会場からも笑いというよりは「えーっ・・・」という「キモイ」という反応が大部分なのだが、このネタが少しずつ人気を得てきたのである。

一方のガリガリガリクソンは、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの芸人で、以前は宮沢ぼーぼーりえというトリオを組んでいた。
彼もやはり爆笑レッドカーペットに出演して話題に火がついた一人だ。

ガリガリガリクソンのネタはニートでマザコン、オタクという設定で後は表現するのが難しいようなギャグを連発するのだが、ほとんど笑いがとれないものばかりである。
しかし、彼の人気が上昇してきたのはその徹底したキモキャラのおかげなのだ。
オタク風のいでたちにアラレちゃんのキャップをかぶり(最近は使用しないことがある)
「この会場で、おかあさんに送ってもらった人ーっ?」
「やっぱり、僕だけかー」
などマザコンもアピールする。
ネタは天津向のようにオタク的に異常に詳しいというものでもなく、
独自のギャグを連発していくのだが、笑いはほとんどなく、彼のしぐさやネタが「キモイ」ことから「えーっ」というざわめきがおきるのだ。
会場の観客から受けるのは天津向とおなじような反応なのである。

ただ、情報によるとガリガリガリクソンはフリップを使用したまともなネタなども持っており、爆笑レッドカーペット用のシロウトっぽいネタは戦略ともみることができる。

天津向、ガリガリガリクソンともに、笑いの実力は持っているようだ。しかし、周囲のライバルとの差別化をはかるためにあえて今のキャラを作り上げたのではないだろうか。

ところで、この二人の対戦なのだが、「キモキャラ」で人気を得てきた二人だけに今回は「キモイ」方が勝ちということになる。

「天津向とガリガリガリクソンとが別人とは思わなかった」
という声もあるほど、二人のキャラは良く似ているのだが、
ガリガリガリクソンは「マンスリーよしもと」の吉本ブサイクランキング2009でいきなり4位になったのである。
これは彼のキモキャラが浸透したことの証しといえる。

したがって、今回の勝者はガリガリガリクソンに決定である。

ちなみに、ガリガリガリクソンはマンスリーよしもとの読者インタビューで「生理的に無理」と言われていた。やはり彼のキモさは筋金入りなのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)