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こんな時代でも!?就活生の興味は断トツ「福利厚生」。

学生など就職活動中の人が多いとみられる読者の興味は断然「福利厚生」だ。続いて「研修制度」、カフェテリアプランも上位に…。企業の社内制度に関わる注目キーワードの調査報告が発表された。

企業の社内制度やCSR情報に特化して紹介するデータベースサイト「社内制度.com」を運営するダイヤモンド経営者倶楽部は、就職活動の中心期間である今年1月から5月までに同サイトを訪れた検索キーワードを集計した。

「社内制度.com」は、人材育成や企業の社会的価値の構築など、企業が取り組むさまざまな社内制度を大学生や求職者向けに紹介するサイトで、企業別・制度別に分かりやすくまとめられているのが特長だ。同サイトを訪れる人のほとんどは検索エンジンを経てアクセスしているということで、全体の84%を占めている。

さて気になる検索キーワードだが、まずその種類の合計がすごい。全体の8割以上が検索サイトからの来訪ということもあり、検索キーワードの合計は4万件強にのぼっているという。

そしてその中で最も多かったのは「福利厚生(制度)」で5507件となった。他を大きく引き離し、全体の14%を占めた。このほか3位には「保養所」、4位に「休暇」、6位に「カフェテリアプラン」、7位に「社宅・寮」がランクインするなど、上位には福利厚生に絡んだものが多く登場し、この分野の関心が非常に強いことが覗える。

一方で、全体の2位は「研修(制度)」で2521件。また、5位には「新人(新入社員)研修」、8位には「社内提案(制度)」、9位には「表彰(制度)」もランクインし、研修や提案に関する関心も高いことがうかがえる。

一方、一般用語ではなく企業固有の制度名での検索もあり、「佐川急便家族向けサイト」「イオンビジネススクール」「vo提案 (名古屋トヨペット)」「人財大学 (全日空)」などがランクインした。また、検索ワードを企業名別に分類すると、最も多かったのは「佐川急便」で、以下「日立製作所」、「旭化成」「大和證券」「武田薬品工業」がトップ5にランクインした。これから就職活動を進める学生にとっては企業選びに際してこうしたランキングが一つの要因となるだろう。

なお、株式会社ディー・ビー・エスによると、この秋から「社内制度.com」で集積した膨大な企業データなどをもとに、紙媒体とネット及び新しいメディアを組み合わせた、新規の企業プロモーション事業開始する予定だという。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)