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世界共通のビジネスマナー違反は? 13カ国で調査実施

日本はビジネスマナーが世界一厳しい国…

サーブコープジャパンは、13カ国を対象にビジネスマナーに関する調査を実施した。それによると、ビジネスマナーが厳しい国について「日本」を挙げた人は62%にのぼり、ダントツで1位となったことがわかった。

今回の調査は、職場環境における文化的相違に対する理解を深めることを目的に、レンタルオフィス「サービスオフィス」と「バーチャルオフィス」を世界14カ国・77拠点で展開するサーブコープジャパン株式会社により行われた。

調査は、日本、アメリカ、オーストラリア、中国など13カ国で実施し、700人以上から回答を得た。

まず、ビジネスマナーが一番厳しい国を尋ねたところ、62%が「日本」と回答した。次いで「アラブ首長国連邦」が10%、「イギリス」が6%となっている。日本は2位に大きく差を付けており、日本のビジネスにおけるマナーの厳しさが世界的に認知されていることがわかる。

一方、ビジネスマナーについて寛容な国を挙げてもらったところ、「オーストラリア」と「アメリカ」が35%で同率1位となり、3位が「ニュージーランド」で5%という結果になった。

次に、ビジネスマナーに反していると思う行為を複数回答形式で尋ねたところ、1位は「不適切な言語の使用」で79%、2位が「出社時に挨拶をしない」で77%、3位が「部屋の中で大声で話す」で66%となった。また、「来客に飲み物を用意しない」、「スピーカーフォンで電話にでる」も上位にランクインした。ビジネスシーンにおいては、各国とも言葉の使い方を重視する傾向にあるようだ。

さらに、「Eメールで笑顔やキスマークなどの絵文字を使う」行為を不快に感じる人は、アメリカやオーストラリア、中国などでは20%台にとどまったのに対し、日本では42%と倍増している。社内メールで笑顔やキスマークなどの絵文字を使用することを嫌気するのは日本人特有の感覚であるようだ。

一方、中国では「部屋の中で大声で話す」をマナー違反と感じる人が9割を超えた。この項目を同様に高く挙げているオーストラリアでさえ57%と6割に満たないため、中国特有の傾向と言える。また、「文房具を無断で借りる」についても、中国で67%が不快と感じるのに対し、オーストラリアでは約半数の34%にとどまった。

このインターナショナルビジネスマナーに関する調査結果は、サーブコープジャパンのホームページで見ることができる。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)