writer : techinsight

【どっちが勝ち組でショー】Gackt VS hyde Mステ、トーク対決!

今回の【どっちが勝ち組でショー】 は、L’Arc〜en〜Cielのヴォーカリスト、および自身のソロ・プロジェクト「VAMPS(ヴァンプス)」も好調なhyde(ハイド)と、小悪魔ヘヴンな謙信さま・アーティストのGackt(ガクト)。共に年齢不詳、「たぐい稀な美貌」と美声の持ち主。お互いのライブに顔を出したり一緒にプロモーションしたりと仲も大変良いのだが、金曜夜のテレビ朝日系ミュージックステーションでは、司会のタモさん相手にゆるいトークも大サービス。いつもとイメージ違うんだけど。

6月5日のミュージックステーション。新曲『小悪魔ヘヴン』を引っさげて登場したGackt(ガクト)。歌う前には司会のタモリと「小悪魔アゲハのキャバ嬢風」にコスプレしたジャケット写真の話題などに触れたが、そこは普通。肝心な新曲『小悪魔ヘヴン』の方はいつものガクト風とはちょっと違い可愛い感じで、王子様よろしく大きく手を振る。今年の夏は昔のミッチー(及川光博)みたいな攻め方らしい。

注目すべきはそのトーク。
映画『余命1ヶ月の花嫁』の主題歌『明日がくるなら』が大ヒット中のJUJUが、「最近芸能人とよく気がつかれるようになった、ナンパまでされたよ。」といった話題で盛り上がると、アシスタントの竹内アナが、「ガクトさんも気がつかれる事がありますか?」と後ろに座るGackt(ガクト)に振った(ここは多分打ち合わせどおり)。

「この間、地方のお蕎麦屋さんに行った時、お店のおばあちゃんに・・・・。」ガクトが答える。

どうやら、お蕎麦を食べてお金を払った帰りがけに、(上杉)謙信さまと言われてしまったガクト。2007年NHK大河ドラマ「風林火山」の上杉謙信役は、日本中の年配者にガクトのきれいな顔を浸透させた。そこで、ガクトの言った“気の利いた”答え。
「(夢を壊しちゃいけないので)『ちそうになった。』と言って出てきました。」ガクトは今でも日本の各所で“謙信様”を演じているのか。冷たそうな外見とは違い、意外にいい人だ。

代わって、今週のMステ。昨年からKAZと共に立ち上げた新プロジェクト「VAMPS(ヴァンプス)」を率いてやってきたhyde(ハイド)。最初から竹内アナが「ハイドさんです。」とか紹介しないから、記者はVAMPS(ヴァンプス)の右側に座っている若い男がL’Arc〜en〜Ciel のhyde(ハイド)だと気がつかなかった。この人はあまり年を取らないので、また新しいバンドのボーカルが出てきたのかと思った。

ハイドは、最近ライブで行った九州であるタレントを目撃したそうだ。
「カンニングの竹山さんが居酒屋にいたのですが、あまりに“つまらなそう”だったので(こっちもつまらなくなったら困るから)挨拶しませんでした。」
どうやら、居酒屋でスーツ姿のえらいオジサン数人に囲まれたカンニング竹山の一夜に出くわしたらしい。その昔、爆笑問題に「ビジュアル系」と紹介されて怒って帰ってしまった彼が、お笑い芸人に自ら挨拶を試みようとするなんて、とんがってたハイド君は結婚して大人になった。

そんな丸くなったハイドが仕掛ける「VAMPS(ヴァンプス)」は、彼がアーティストとして最も充実した仕事を見せている。L’Arc〜en〜Cie時代から変わらない、伸びるような歌い方も健在だ。

いまいち脱線ぎみな今回の「Mステ、トーク対決」は、やっぱり上杉謙信ファンのおばあちゃんの気持ちを考えたトークを披露したガクトにあげたい。hyde(ハイド)が“つまらなそうな竹山”にそこで話しかけたら、それはそれで面白い伝説が生まれたかもしれないのに、美味しいシチュエーションを逃したハイドはまだまだだ。

それにしても、曲が売れない時代にあっても元気な若手アイドルやアーティストが次々と飛び出し、椎名林檎と英バンド、グリーン・デイが肩を並べるようなすごい歌番組ミュージックステーション。なんだかんだ言ってもやっぱり大物なのに話しやすいタモリの存在が大きいように思う。

ひょっとしたらGackt(ガクト)もhyde(ハイド)も、タモさんに一番話を聞いてもらいたいのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 宇佐木野ミミ)