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今回の【ドラマの女王】は、話題沸騰!アクションあり、お色気ありの深夜ドラマ『湯けむりスナイパー』(テレビ東京系)。今クールの『白い春』(フジテレビ系)、前クール、『本日も晴れ、異常なし』(TBS系)、更に映画『ドロップ』や『ニセ札』など、このところやたらと露出度の高い遠藤憲一。ひなびた温泉地で浴衣美女相手にモテまくりで、所構わずバンバン拳銃をぶっ放す、『特命係長・只野仁』のようなハードでエッチなドラマかと思ったら、ぜんぜんそんな事はないみたい・・・・・。
コワもての遠藤さん、仲代達矢に似てるなと思ったら、無名塾の出身だそうで、三池崇史監督の作品にも出演している。このへんが「鬼顔」つながりって事で納得。『白い春』は別として、いつもは刑事や映画『ドロップ』のヤクザ父ちゃんのような役が多いが、今回の『湯けむりスナイパー』では、殺し屋を引退し、長野県かどっかの秘境の温泉宿・椿屋で働いている無口な男・源さんを演じている。控え目で黙々と働く律儀な源さんはなんとなく、高倉健っぽい。アラフォーの記者、抱かれてもいいかも。
その温泉宿・椿屋の若い女将・冴子に伊藤裕子。先日の『必殺仕事人2009』(テレビ朝日系)でも、艶やかな演技を見せた裕子ちゃんは、『必殺~』と同じテレ朝の『臨場』にも出演中。ここのところ急に大モテだが、記者は10年くらい前から彼女の魅力には気づいていた。もう34歳だけど“お色気”を売りにするのはまだ早い。清純な役でもいけるから!
24時以降に放送する深夜枠のドラマで今クール注目していたのは『漂流ネットカフェ』(TBS系)だけだったので、まるでノーマークだった『湯けむりスナイパー』。興味深く見た第5回目は、趣深い2本立て。前半の「怪談」は、両親と椿屋に泊まりに来た幼い少女と源さんの目には、「落ち武者の霊」が見えてしまうというちょいホラー。20年前の山本晋也監督の温泉サスペンスみたいなエロを見せるのは裸で戯れる少女の両親。その奥にうごめく血だらけの落ち武者達。コワイよー。
後半は「カトリーヌ山岸」。椿屋に社員旅行に来ていた会社の社長が、急遽ストリップショーを希望してきた。早速、番頭の捨吉が源さんを迎えにやったのが、今や踊り子を引退し、田舎暮らしをしているデブの中年女のトモヨ。思わぬ高額なチップを社長からもらったトモヨは意外な事実を社長から告げられる。汚らしいホームレスだったかつての自分を、“カトリーヌ山岸”だったトモヨが舞台上で抱いてくれたというのだ。それを機に頑張った社長、今や社員を温泉につれてこれる身分に。「デブ女・トモヨ」から「カトリーヌ山岸」に変身する“仕掛け”が面白い。艶やかなストリップ・ショーは、不自然なポーズをとったりで大変そうだけど、あんな風にきれいに見せるのはプロの仕事ね。でも、舞台上であんな事するの?
誰かをやっつけるまでもなく、しっとりとしていいドラマなのだが、いかんせん放送時間が遅すぎ。しかも、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)や、『爆撃ワンフレーズ』(TBS系)など他局の番組に強敵の多い金曜深夜にわざわざぶつけてくるとは何ともったいない。記者は、この時間の裏でやっていた教育テレビの英国バレエも見たかったのに・・・・。
「いい旅・夢気分」でならしたテレビ東京系ドラマだけあって、温泉旅館の魅力もたっぷり。たちこめる湯気のイオウの臭い、豪華なお部屋食、ズラリと並んで迎えてくれる従業員たち。このドラマを見て「ああ、今度週末温泉いこうかなぁ。」って思った人、危ない、危ない、すっかりテレビ東京の術にはまっているよ。『湯けむりスナイパー』は、忙しくて「いい旅・夢気分」を見ない人の為の「温泉おいでおいで」番組なのかもしれないんだから。
『湯けむりスナイパー』なのに誰かを狙い撃ったりするシーンが無くてつまんないなと思ってチャンネルを変えたら、『新知識階級クマグス』(TBS系)にて外国で活躍するホンモノの『賞金稼ぎ』の人が出ていた。その男が「あの流れ弾が当たったら死ぬとこだった。」などと話していて、『湯けむりスナイパー』で期待していたモノをここで見た気がした。
殺し屋を引退した源さんが今“狙い撃たなきゃいけない相手”は、きっと他局の番組なんだろう。
【参照】
・『湯けむりスナイパー』
(編集部:クリスタルたまき)
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