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【アジア発!Breaking News】直撃注意!?命がけのロケット祭りとは(タイ)

2009年5月12日 10:30

今月に入りタイ東北部の各県では、毎年恒例のロケット祭り(ブン・バンファイ)が実施されている。なかでも、盛大にロケット祭りが行われることで有名なヤソートン県では、今月8日から10日まで祭りが行われた。




この祭りは、その名のとおり、竹製のロケットを空高くまで打ち上げるもので、どのロケットが一番長く飛んでいるかを競い合う。
滞空時間の長いロケットにいたっては、5分以上も落下してこないほど、はるか上空に飛んでいくというから驚きである。

(C)Matichon Public Co.,Ltd.

ロケット祭りは、非常に長い歴史を持つ伝統的な雨乞い儀礼である。
タイ東北部の人々は、ロケットを天高く打ち上げることで、雨をつかさどる天空神に働きかけ、これから向かえる田植えにそなえて雨が降るように願うのである。ロケットを打ち上げることは、豊作への願いなのだ。

(C)Matichon Public Co.,Ltd.

ロケット祭りの期間中は、東北部の伝統的な踊りによる行列や、ショーなども行われたりするが、しかし、やはりなんと言っても、一番の楽しみはロケット打ち上げである。
大人も子供も、ロケットが空高く飛んでいくのを、のどかにワイワイと眺めるのである。

ただし、このロケット祭りでは、ロケットがどこに落下するかわからないといった危険もつきまとう。

通常、ロケットは落下時にパラシュートが開くようになっていて安全なのだが、時折、パラシュートが開かないこともあるのだ。
ロケット祭りでは毎年、必ずといっていいほど、どこかの県でけが人が出るのである。

実は、執筆者も一昨年、ヤソートン県でのロケット祭りを見学に行ったが、その際、目と鼻の先にロケットが落ちたことがあった。
パラシュートが開かず猛烈な勢いで竹製のロケットが自分の方に落下してくるときはさすがに驚いたものである。

実況中継するタイ人は「危ない、危ない!気をつけろ!よけろ!」とマイクで絶叫していたが、しかし幸いにも誰にもあたらなかったことを確認すると、「ハハハ。よーし、大丈夫。次行くぞ、次!」と、とても速い切り替えしをみせつけ、それに対し村人たちも爆笑していたことが、懐かしく思い出される。

ちなみに、ヤソートンでのロケット祭りには、日本人グループも参加している。1997年に結成された秩父吉田ヤソトン会である。

というのも、埼玉県秩父市では東北タイのロケット祭りと同様に、竹製のロケットを空高く打ち上げる「龍勢祭り」が実施されているからである。(ただし儀礼の目的は異なる)この祭りは、戦国時代から続く伝統を持っているという。

秩父吉田ヤソトン会は今年も参加し、日タイの交流を深めた。
(編集部:若曽根了太/From Bangkok)

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