
![]() |
|
|---|---|
![]() |
|
![]() |
|
アンケートに協力いただきありがとうございました!
東京都はきのう、第41回東京都情報公開・個人情報保護審議会においてGoogle社のストリートビューについての議論をまとめ、見解を発表した。事実上、都がGoogle社へ苦言を呈する形となった。
これは都生活文化スポーツ局がきのう明らかにしたもので、一橋大学の堀部政男名誉教授が会長を務める都情報公開・個人情報保護審議会においてストリートビューに関する見解が発表された。
審議会はまず、Google社が今月13日に、プライバシーに配慮してカメラ位置を下げて再撮影を行うことや、ナンバープレートのボカシ処理などを行うとした改善策を発表したことを評価した。しかしその一方で、個人情報保護法へ抵触する可能性や、プライバシー及び肖像権の問題などの課題が依然として残っていることを指摘。引き続き、Google社へさらなる対応を要請するとしている。
都が指摘した問題点は、個人情報保護法との関係、プライバシーや肖像権との関係など多数の項目に及んでいる。
今回の改善によっても、個人の顔や表札等が明瞭に判別できる画像や、自宅や生活状況の画像など、個人情報に該当すると考えられる画像がストリートビューでは引き続き提供されることになる。
また、商業地・観光地と住居専用地域を線引きしなかったため、引き続き個人の住居の外観の画像をインターネットで提供することになるが、これはプライバシーの侵害にあたる可能性がある。
そして、本人の事前の許可なく個人を撮影してインターネットで公開することは、仮に顔についてボカシ処理を行ったとしても、服装等から本人と識別できる場合がある。この場合は肖像権の侵害になる恐れがある。或いは、ストリートビューに関しては抱き合う男女の姿や風俗店への出入りなどの画像が発見され話題となったが、こうした一般人の感覚で他人に知られたくない画像は、公道であっても問題になる可能性がある。
そして、法的な問題が仮にクリアされたとしても、そもそもストリートビューに心理的な抵抗を示している人がいることや、ストリートビューを悪用するケースが想定されることについても、無視できないだろう。地方議会ではストリートビューの悪用を懸念する意見書が多く出されており、都内では町田市や杉並区が抗議の意思を表明している。
さらには、Google社は公道からの撮影であることを表明しているものの、私有地や私道の撮影を排除する取組みが希薄であり、これを申し出によって削除するという方針を問題視する声も挙がっている。
このように、実に多くの懸念事項が挙がっているストリートビュー。便利ではあるかもしれないが、本来不特定多数を対象としたサービスは、与える影響を考慮した上で提供されるべきであるし、懸念事項があるならば、それを解消させるまではサービスの提供を自粛するのが筋であると言えよう。
そして今回、都の情報公開・個人情報保護審議会は興味深い指摘をしている。それは、画像削除の申し出をした人に対しての問題だ。本人からの削除の申し出により取得したデータは、そのほとんどが「我が家の前を公開しないでほしい」「私が写っている」など、申請者本人に関わる個人情報に該当するとみられる。Google社がこれらを検索可能なデータベースとして管理していれば、保有個人データに該当するのではないかと審議会は指摘している。
つまり、Googleに画像削除を申請することで、申請者の個人情報がGoogleに収集されてしまうということだ。これは、ストリートビューに心理的抵抗を示す人々にとっては大きな懸念事項となるだろう。
こうした都の指摘に対して、Google社は今のところコメントを発表していない。Google社が削除申請のデータをどのように管理しているかは不明だが、違和感を抱く人は匿名で以下の電話窓口に削除申請を申し出るという方法が一番無難と言えよう。ただし、窓口はフリーダイヤルではなく電話料金が発生する点を留意されたい。
※Google株式会社の削除申請窓口
TEL:0570-010041
または03-6415-5900
(編集部 鈴木亮介)
【関連記事】
・鈴木亮介の【アリ?ナシ?】バックナンバーはこちら
・杉並区、ストリートビューへ直接抗議 町田市では「迷惑行為」追加要請も
・リーマン破綻に副都心線開業、ストリートビューも… 08年住まいの10大ニュース。
・Googleマップのストリートビュー にあの超大物ミュージシャンが!
・75%の医療関係者が「記録は電子化されるべき」
-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!