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今回の【ドラマの女王】は、ガッキー、松ジュン主演の『スマイル』(TBS系)。今クールTBS系は、『ゴッドハンド輝』(平岡祐太:主演)から『漂流ネットカフェ』(伊藤淳史:主演)、武田鉄矢の『夫婦道』、『僕の妹』(オダギリジョー:主演)、『ハンチョウ』(佐々木蔵之介:主演)と視聴率はイマイチだが話題作ぞろい。その真打となるような純愛ストーリー『スマイル』に思わず期待がかかるが、哀れなハーフの松ジュンと何かと危なっかしい役の多いガッキーが失語症って聞いただけでも見る気が萎える設定。でも、ガッキー演じる花ちゃんは今のところ「最悪の事態」は免れている。
映画『恋空』(2007年)のイメージがあって、(記者未見)潜在的に過去に“何か”がありそうな、(ってあるにきまっている)新垣結衣演じる失語症の少女・三島花。ショックやストレスで「耳は聞こえるけど声が出ない」という状況。8日放送の4回目では、本屋で万引きを疑われ、早川ビト(松本潤)に助けられるシーン。何があっても汚れない「ザ・清純派」のガッキー。やっぱりカワイイ。ビトが好きな気持ちを(第三者に)伝えるジェスチャーとかはまさに“萌え”ですな。そんな純白なガッキーだからこそ、過去に何があったかものすごく気になる。
そんな記者の気持ちとは裏腹に、今週の『スマイル』は、先日まで放送していたWOWOWの『空飛ぶタイヤ』そっくりな展開に。
みんなの働いている和菓子工場「町村フーズ」で作られた“おはぎ”を食べた人がバタバタと倒れ、食中毒を起こす。工場には警察の捜査が入り、社長の町村(前田吟)は過去ビトの裁判で負けた検事から意地悪な事情聴取にかけられる。
町村の娘で、敏腕の弁護士・伊東一馬(中井貴一)の部下・町村しおりに小池栄子。ハリキリ・ガイコツみたいな母・みどり(いしだあゆみ)の娘にはとても見えない。ビトと花の一番の理解者のみどりはゲキやせでも温かい“おかみさん”。工場がピンチでも手料理でみんなを元気づける。いしだあゆみよ、作るばかりではなく食べてくれー。
時折、場面が2015年にワープする。それが刑務所で少し老けた伊東一馬弁護士が、人の良さそうな刑務官・柏木(勝村政信)と、服役しているビトの様子を見に来ているという場面。「ビトの人生はこれから。」という伊東弁護士と、「“あいつ”にさえ再会しなければ・・・。」という柏木。いったい何があったの?その“あいつ”とは、今週出所してきた不良グループの元リーダー・林誠司(小栗旬)。ラストで不気味に“元仲間”のビトに詰め寄るが、なんかこの雰囲気、見たことある。あ、「花男」!
話を“おはぎ騒動”に戻すと、食中毒の原因の米の殺虫剤が大手食品会社より「町村フーズ」へもち米を卸した時点で混入されていたのではないか?という疑惑が伊東の中に浮かび、会社の潔白を証明する為、同じ米から起きた他の小規模な食中毒を調べ始める伊東とビト。大企業の偽装や“不備隠し”にまつわるストーリーは民放では出来ないとこのコーナーの『空飛ぶタイヤ』の回で言ってしまったが、そうでもなかった。TBSよ立派だ。たとえWOWOWのパクリでも。
今週の放送で、花の失語症の原因がとにかく集団レイプとかじゃなかったと分かり、まずは安心して来週からも『スマイル』を見ることができる。
最近のケータイ小説などで話を劇的にしたいがために、主人公の少女や少年の過去が異様に壮絶だったり、しかもどっちかが奇病にかかって死んだりするため、記者のような小心者のオバハンは見ていて気がきじゃないのだよ。だけど『スマイル』のフタを空けたら意外と“社会派”なストーリーで救われた。
スタート時に騒がれた「フィリピン野郎!」というセリフは極端ではあるが、約20年前日本中のバーで働いていた比女性ダンサーたちの娘や息子が必ずしも今日本で幸せに暮らしているとは限らないから頭から否定もできない。
なにしろキレイな瞳をした松ジュンとガッキーの“ビトと花”。どうにか純愛を貫いてもらいたいものだ。
(編集部:クリスタルたまき)
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