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3日、タイーカンボジアの国境付近の世界遺産カオ・プラ・ウィハーン遺跡周辺にて両国軍が銃撃戦になり、死傷者が出た。現場では現在も緊張状態が続いている。
タイーカンボジアの国境付近にあるカオ・プラ・ウィハーン遺跡の周辺にて、3日、両国軍が交戦し、タイ人兵士2名、カンボジア兵士2名が死亡し、多くの負傷者も出たという。
そもそも、今回交戦にいたったのは、昨年からの両国間の遺跡周辺地域の領有権をめぐる争いを背景としている。
発端は昨年、カンボジア側がこの遺跡(カンボジアではこの遺跡をプレア・ヴィヒアとよぶ)をユネスコの世界遺産に申請し、実際に登録を受けたことにある。
それに関してタイ側は、遺跡へのアクセスはタイ側からの方が利便性が高いこと、また周辺地域の境界線が不明瞭なことなどを理由として反対し、それ以後、遺跡とその周辺地域の領有権をめぐって、両国間でたびたび争いが起こっていたのである。
昨年の10月には、両国軍が実際に交戦し、兵士に死傷者も出ている。
その後は、両国間での表立った交戦は起こっていなかったのだが、今月2日にタイ人兵士が地雷によって負傷したことを契機として、緊張状態に入り、今回の交戦へと発展したのだ。
3日の交戦は午前と午後、二度行なわれた。
まず午前中に行なわれた交戦は、タイ側の発表によると、境界線付近でカンボジアの兵士からタイ人兵士が銃撃を受けたことが発端になったという。この交戦はすぐに終わり、死傷者はなかったという。
しかし、午後の二度目の交戦は、2時間以上行なわれ、死傷者も出てしまったのである。
現在、境界線地域では緊張状態が続き、一般の人の立ち入りは禁止されている。
また、両国間で解決に向けた意見調整が行なわれている。
国境というのは、両国の領有権をめぐる争いが勃発しやすい性格を持つが、今回のケースは世界遺産の問題が絡んでいるためにより緊張感が高いといえる。今後、どのように両国間で調整し、解決策を出すのか注目される。
(編集部:若曽根了太/From Bangkok)
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