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【アジア発!Breaking News】もっと医師を。タイーカンボジア国境県の嘆き。

2009年4月23日 10:30

タイーカンボジアの国境に位置するサゲーオ県では、現在、医師が不足しており、早急な医師の補充が求められているという。現場の状況と、改善のための県の取り組みについてお伝えする。




タイ東部、カンボジアとの国境に位置するサゲーオ県では、現在、医師不足に悩んでいる。

保健所によると、2551年における県内の医師の数は68人であった。この医師の人数だと、医師一人当たり、県民8,168人を診なければならない計算になる。

県によると、この数では医師の負担が非常に大きいため、少なくとも107人の医師が必要だとしている。約1.6倍、医師数を増やさねばならないというわけである。

去年は医学生の数も少なく、また辞職する医師も多かったため、今年の医療の現場は特に悲惨のようだ。

たとえば、ワンナーム病院やワッタナーナコン病院では、どちらも大きな病院でありながら、診察・処置のできる医師は2,3人しかいない状況だ。
また、クローンハート病院にいたっては、院長一人だけで診察を行うという状況になっているという。

こうした現状をうけてタイ保健省は、県の病院に14名の医師を派遣するとしている。
また、医師が明らかに不足している病院に対しては、同県内の他の病院の医師が2.3ヶ月交代でヘルプにまわるようなシステムにする予定であるという。

しかし、こうした対応は一時的なものであり、実際には先を見通した対応の必要性を県は感じている。患者の症状にあわせた診察・治療のために、各専門の医師をもっと増やしてあげることが重要だと考えているのである。

そこで県は、来月6-7日にチョンブリー県にて行なわれる医療関係のセミナーに参加し、県をアピールする予定だ。

サゲーオ県は、カンボジアとの国境に位置するため、つねに危険なイメージがつきまとうが、実際のところ、穏やかで人々もやさしく、非常に住みやすい地域であることをアピールし、新たな医師を県に招こうと試みるのである。

医師不足に悩むタイの一地方が、なんとかして現状を打開し、今後の見通しをつけようと活動しているのである。

ちなみに現在、タイの地方では、別の意味の「医師」も減っている。それは、悪霊払いの「医師」だ。
昔からタイには、病気になるのは悪霊が体内に入ったことが原因であり、よってその悪霊さえ追い出すことができれば病気は治るという考え方がある。そこでとられるのが、悪霊払いの治療法である。
しかし、こうした悪霊を追い出す治療法を行なう「医師」も、近代医療が発達した現在、その数を減らしつつあるのである。
(編集部:若曽根了太/From Bangkok)

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