この春、二本の不良青春映画が話題となっている。3月20日公開のドロップと4月11日公開のクローズZEROⅡだ。どちらもイケメン俳優が不良役で出演していることから従来の不良物とは違い女性に人気があるのが特徴といえる。興行成績も順調なこの二本に今回はタイマンはってもらおう。
(C)2009髙橋ヒロシ/「クローズZEROⅡ」製作委員会
まず各映画の概要を確認しておくと、「ドロップ」はお笑いコンビ品川庄司の品川祐による自伝的小説が原作である。
彼の中学生時代を書いたものだ。映画では品川自身がメガホンをとっているのも話題となった。
主人公の信濃川ヒロシ(品川自身)が当時流行っていた、コミック湘南爆走族、ビーバップハイスクールなどの影響で不良にあこがれ私立の進学校から公立狛江北中学に転校することからはじまる。
同中のリーダー井口達也から認められ不良仲間に入ったヒロシは他校とのケンカなどに明け暮れる不良生活を謳歌する。
「クローズZEROⅡ」は前作「クローズZERO」の続編である。「クローズZERO」自体は髙橋ヒロシのコミック「クローズ」を元に映画化したものである。
不良高校トップクラスといわれる鈴蘭高校に転校してきた3年生滝谷源治は誰もまとめ上げることが無かった鈴蘭の制覇をほぼ物にした。しかし、今回の2では鳳仙学園との戦いがはじまる。
中学と高校の違いはあるがどちらも乱闘シーンが見ものである。ただ、ドロップよりもクローズの方が不良間の抗争がストーリーの中心でもあり乱闘シーンも多く、迫力でも優っているようだ。
そのぶんドロップの方が中高生、女性でも楽しみやすい映画ともいえる。
映画の中心となる不良たちのキャストは
ドロップが
・信濃川(しなのがわ) ヒロシ:成宮寛貴
・井口 達也:水嶋ヒロ
・木村 ヒデオ:上地雄輔
といったイケメンをそろえた。
また見どころとしては
「レイザーラモンHG」や湘南乃風の「若旦那」なども出演している。
「クローズZEROⅡ」の方は、
・滝谷源治:小栗旬
・片桐拳:やべきょうすけ
・芹沢多摩雄:山田孝之
・筒本将治:上地雄輔
などで、上地雄輔はドロップと両方に出演しているのだ。
そして、今回2では
鳳仙学園のスーパールーキー、美藤竜也を三浦春馬が演じる。
ロックバンドRIZEの金子ノブアキの出演も見どころだ。
こうした不良映画がヒットするのはイケメンが出ているからだけではないようだ。
コミック、ビーバップハイスクールを読んで品川祐が不良に憧れたのは20年以上前のことだが、当時でも典型的な不良は珍しくなっていた。
今となっては、映画に出てくるような不良を見かけることはほとんど無い。
女性たちは暴力的ではあるがパワーや情熱を感じさせる男に魅力を感じるのではないだろうか?
男性もかつての任侠映画と同じく、不良映画に自分を重ねているのかもしれない。
そうした背景を考えるとこの映画の勝負をキャストや内容から独断で判定することは難しい。
ここは割り切って、現段階での興行成績で決めてみよう。
「ドロップ」は3月20日封切りで4月5日までに11億6000万円の興行収入を上げている。
「クローズZEROⅡ」は4月11日封切りで12日には5億7000万円の収入を上げた。
4月11日、12日のランキングでは「クローズZEROⅡ」が2位、「ドロップ」が3位とどちらも善戦しているものの、ここまでの感じでは「クローズZEROⅡ」が一歩リードしている。
よって今回の勝負は「クローズZEROⅡ」の勝ちである。
ちなみに、不良の乱闘シーンといえばあの「パッチギ!」も迫力がある。沢尻エリカも初々しい。不良映画に関心がある方にはおすすめである。
(編集部:真紀和泉)
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