今回の【ドラマの女王】は、3月30日(月)スタートするNHK朝の連続テレビ小説『つばさ』について。「どんと晴れ」、「ちりとてちん」、「瞳」、「だんだん」と、視聴率はパッとしないが、若いヒロインが続くNHK朝ドラ。今回の『つばさ』のヒロインは『山田太郎ものがたり』(TBS系)や、『ヤスコとケンジ』(日本テレビ系)で、十代を中心に人気の“次世代女優”多部未華子。歴代朝ドラ初の平成生まれのヒロインに期待がかかる。
現在公開中の『フィッシュストーリー』(監督:中村義洋 出演:伊藤淳史ほか)に出演中の多部未華子。どこにでもいる女子高生みたいなタタズマイながら、困った事態に陥ると「豆の入ってない大福もちみたいな顔」をしわくちゃにする表情がなんともユーモラス。コメディーセンス抜群の若手女優だ。
そんな多部ちゃん扮する主人公玉木つばさは、実家が営む老舗和菓子屋「甘玉堂」の跡継ぎで家出した母の代わりに家事全般もこなすの20歳。しかしある日、母が借金と共に帰ってきてスッタモンダ。家で居場所がなくなったつばさは、地元のコミュニティラジオ局で働きはじめたが・・・・。というストーリー。
このドラマは、NHKのFM放送開始40周年を記念して制作された。つばさはコミュニティFM局の従業員となる設定。舞台の地元のさいたま局では、積極的に宣伝を行っている。
デジタル放送が始まったら、デジタル対応のテレビがない人はラジオを聴く。ローカルのFMラジオを聴く人が増えるかも。そんな注目のローカルFMを題材にするとはNHKも先見の明があるというか、本末転倒というか難しいところだ。
つばさの父玉木竹雄に「信濃のコロンボ」(テレビ東京系)でおなじみの中村梅雀。家出して借金と共に帰ってくるトラブルメーカーの母を演じるのは高畑淳子。この二人だけでも面白そうだが、西城秀樹、ROLLY、イッセー尾形、松本明子など、どう絡んでも愉快なキャスティングに注目。つばさの幼なじみ役の翔太を演じる小柳友は、ブラザートムを父に持つ身長187センチメートルの大型新人。目を見張るほどの美男子では無いが、庶民的な多部にはお似合いだ。あと若い男といえば麒麟の川島ぐらい。「瞳」のEXILE眞木大輔といい、「だんだん」の山口翔悟といい、NHK朝ドラお楽しみ「男のキレイどころ」はここのところ不作だ。
それにしてもドラマ向きな和菓子屋。竹内結子の『あすか』(1999年)や、『ちりとてちん』後の 貫地谷しほりが昨年主演した『あんどーなつ』(TBS系)を思い出す。きれいで四季折々の日本情緒も織り込めるが、見る前から甘いもので胸が焼けそう。
脚本は、『相棒』(テレビ朝日系)や、NHKドラマ愛の詩『ズッコケ三人組』シリーズを手がけた戸田山雅司。主題歌「愛の季節」を歌うのはアンジェラ・アキ。アンジェラは、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲を歌ったり、学校で卒業コンサートを開いたりと、最近ではいままで多かったOLファンよりも十代の若者に人気の高いアーティストになっている。
NHKはどこまでも、学生たちが家にいる“春休み、夏休み”に視聴率を上げたいのか。
とにかく『つばさ』は30日の月曜日から。
(編集部:クリスタルたまき)
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