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「EXILE」の”盆踊り”は、けっこういけるかも?

2009年3月18日 11:00

楽屋でドライヤーもいっぺんに使うことのできない大所帯の新生「EXILE」。記者は彼らのパフォーマンスを、「祭りの神輿(みこし)担ぎ」とは言ったが、「盆踊り」とは言っていない。同じ“和”のテイストでも「おみこし」と「盆踊り」の存在は、素人は区別がつかないかもしれないが別物である。




大勢になったEXILEのパフォーマンスは、誰もが気軽に参加できるようなシロモノではないので、少なくとも盆踊りではない。皆10年以上のダンスの訓練をしてきたダンサー達のステージは人数が増えてもキチンと揃っていて、大変な技術を要する。
「祭りの神輿(みこし)担ぎ」も、皆と足並みを揃えなくてはならず、神聖な神の宿る“おみこし”を一人前に担げるようになるには、それなりのキャリアがいる。浅草三社祭の中継などで「エイサー、ホイサー」と神輿を担ぐ団体の足元を見てみれば分かるが、リズミカルにステップを踏む彼らの動きはすこぶる芸術的である。

ダンス、日本舞踊、格闘技など体の筋肉やバランス力などを使い、訓練を経てワザを磨いていくものは、決して一朝一夕でできるものではない。大勢になったEXILEのパフォーマンスを見ると良く分かるのだが、人数が増えたことで一人一人のダンサー(パフォーマー)達の踊り方の違いがはっきり見えてくる。同じ振り付けを踊っていても、若く躍動感のある振りをするもの、熟練し卓越した振りを見せるもの、年齢、経験、生まれ持った肉体、精神力、メンバーそれぞれによって皆ちがうのである。

記者がとくに魅せられたのはUSA やMATSU、やはりリーダーのHIROである。30代も半ばに入った熟練者のダンスはやはり若者のそれとは違う。卓越したバレリーナは、「頭のさきに落とした水が指先から流れる」といわれ、たとえヒップポップであろうと、経験を積んだダンサーはオイルが流れるような液体にもみえる振りを踊るものだが、彼らはそれに近づいている。使い込まれた肉体に強い精神力を込めたダンスは、体に少々ガタがくる年代になって初めて到達できるモノであったりする。

大勢になったEXILEの強みは、やはり歌よりダンスになっていくのかもしれない。
カラオケの普及によって歌うことの楽しみにふれた人々は、やがてEXILEのようにかっこよく踊る楽しさにシフトしていく時代が来てもおかしくない。
踊るのはお金もかからず、健康にもいい。しかし、今のEXILEの振りつけは難しすぎてなかなかマネできない。

そこで、昨年クワバタがやせて人気になったコアリズムのように誰でもマネできる「EXILEのダンスDVD」を出してみるのはどうだろう。大ヒット間違い無しだ。しかも、工務店のような“和のテイスト”がお似合いの彼ら。今年の夏こそ「かきいれ時だ。」

近頃の夏祭りは、子供たちは色とりどりの浴衣を着て神社や公園に集まっては見るのだが、肝心の盆踊りをしている子供がほとんどいない。まんなか空洞(または、踊りのおばさんだけ)の盆踊り会場に、綿菓子ややきそばなどの縁日で買ったものを食べながら友達とダラダラしているだけの嘆かわしい光景を近年どこの盆踊り会場でも見かける。
盆踊りは参加してこそ楽しい行事だ。近年の若い親たちはそれを知らない。そう、ここで「EXILE風 盆踊り」の出番である。

「EXILE風 盆踊り」が流行れば、若者たちは一斉に盆踊りに繰り出し、全国どこの夏祭り会場も、“高知のよさこい祭り並み”に盛り上がるであろう。

そのほか、節操無く(よく言えば意欲的)に何でも挑戦するEXILE。今後は神輿を担ぐためにみんなで息をあわせるワザの伝授や、誰でも簡単に踊れる「EXILE風盆踊り」(又はラジオ体操)に進出してくるに違いない。

彼らの夏は忙しい。

(編集部:クリスタルたまき)

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