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女の子は不自由な夢を見続ける。大森予佑子とマエダサチコ展

2009年2月24日 13:15

伝説的なファッション雑誌「オリーブ」のスタイリスト、大森予佑子とキャンドルアーティスト、マエダサチコの作品展「不自由な夢」が金沢21世紀美術館で開催された。
大森予佑子氏はオリーブのスタイリストとして活躍し、今でも様々なシーンで才能を表現している。マエダサチコ氏はキャンドルブランドvida=Felizを展開し、CM、雑誌、個展などを中心に活動する傍ら、東京のアトリエでスクールを開催している。




80年代、少し変わったファッション誌が存在した。それが「オリーブ」。
オリーブは今のファッション誌と大いに異なっていた。なぜなら、実用的なファッション雑誌ではなかったから。この雑誌はファッションだけではなく、映画、音楽、文学、絵本、インテリアなどのサブカルチャー記事や、読者投稿にも力を入れ、他のファッション誌とは一線を引く存在だった。惜しまれつつ、2003年には休刊してしまったが、「オリーブ」が残していった功績は大きい。
今では普通に耳にする「カフェ」も元を辿れば、オリーブが提示していた雑貨スタイリングの影響が一つの流れにあると思う。ファッションだけではなく、ライフスタイルにこだわりを持つ。これがオリーブ少女の鉄則。現代のガーリースタイルの元は「オリーブ」の影響を受けていないとは言い切れない。そのオリーブでスタイリストをしていたのが、大森予佑子氏だ。

今回の展示はキャンドルアーティストのマエダサチコ氏の、くすんだ優しい白の蝋で出来た、小鳥、マカロン、花。もちろん大小のキャンドルに、スタイリストの大森予佑子氏が集めた可愛いものがぎっしりと詰まった、おとぎ話のお姫様の部屋みたいな空間が広がっていた。

その可愛いものがぎっしり詰まった空間には、憧れと夢の世界がある。
不自由で不器用で未完成な(キャンドル灯をともすように)、いつもそこには残らないもの
大森予佑子氏がこの作品展に詩のようなコメントを寄せている。そして、夢の続きを見たいと切望していると。

女の子は物を捨てられないと言われる。それは女の子にとって、可愛くて、いとおしくて、大好きなものなのだ。着れなくなった服も、プレゼントのラッピングのリボンも、全て大切にしている可愛いものたち。そんなものに囲まれて、不自由な夢を見ている。その夢には先があると期待しながら。

(編集部 吉岡 輪)

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