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【ドラマの女王】”フカシギ”な菅野美穂 『キイナ〜不可能犯罪捜査官〜』

2009年2月17日 12:30

今回の【ドラマの女王】は低迷の一途をたどる冬ドラマの中にあって、高視聴率をひた走る『キイナ〜不可能犯罪捜査官』(日本テレビ)。ネタ元が、同チャンネルの2時間前に放送している『ザ!世界仰天ニュース』からパクッているという、何とも不可能を可能にした作り方のドラマである。しかし一番フカシギなのは、主演女優のアノ人?

このドラマは「“事実”から生まれた。」というキャッチ・コピーどおり、日テレのバラエティ番組『特命リサーチ200X』(菅野も出演)や『ザ!世界仰天ニュース』で取り扱ったニュースをベースとして、『働きマン』(2007年日本テレビ)の吉田智子が脚本を書いているという、いかにも「菅野づくしな企画」。
「菅野ちゃんは文句も言わずによく働くから、たまに主役にしてあげるね!」といった日テレの怠慢である。

でもドラマの出来は別として視聴率はいい。

今回、菅野の役どころは、若い女性ながら、強行犯係・特別班の“頭脳明晰な敏腕刑事”春瀬 キイナ。瞬間記憶能力を持ち、数秒で捜査資料や様々な本を速読したり、一瞬で現場の状況を把握することが出来る特殊能力をもつ。そして、常人では考えもつかない発想で次々難事件を解決していく。
甘いものが大好きで、占い好き、エネルギーを使い果たして寝てしまうなど、「見た目は可愛らしい女性。」を強調したキャラクターだ。

この「可愛らしい女性」が、一番「菅野美穂」には似合わない。

菅野美穂は不思議な女優だ。
はっきりしゃべっているようで語尾がからむセリフも上手くないのに演技派で、特にボーイッシュでもないのに女らしくも無い。おしゃれで恋の噂も「ある」のに色気が無いなんて女優としてありえない。(でもそこが人気の秘密なのだが。)
であるからして、ハマリ役とそうでない役の落差がはげしい。
「働きマン」では、漫画の主人公のモーレツOLを見事再現したけれど、「チオビタドリンク」(大鵬薬品)の”かいがいしい妻”はなんだかしっくりこない。『イグアナの娘』(1996年テレビ朝日)の「頑張り少女“青島リカ”のまんま」31歳になってしまった菅野は、「働くアラサー」一直線の役がお似合いで、そして同じような働く女性に支持されている。

海外ドラマ『CSI:科学捜査班』みたいな事をやっている「科捜研」の技官、工藤真一郎役の塚地武雅(ドランクドラゴン)が、足のケガもさることながらリアルでいい。ここにガリレオの福山雅治みたいなイケメン俳優を持ってきてたら、男性視聴者が「けっ!」と後ろ足を向けて『キイナ~』を見てくれなかっただろう。
イケメン新人刑事の山崎役の平岡祐太はいまいち魅力不足だが、“調子のいい上司”の草刈正雄や、いつもと違う「セクシー部長」沢村一樹など男性のキャストの勢いがいい。新婚で露出過多ぎみの小池栄子も暑苦しいが演技は上手い。

第4回ゲストはアラフォー・アイドル南野陽子。犯人の占い師役であったが、大したトリックも無く事実だというリアリティに欠ける結末だった。血管のチューブを入れて血液型を変えるなんていうのもあったが、事件解決にいたるまでの綿密な調査が無く、全部キイナの頭の中で解決してしまうので、いまいち売りにしている「事実」がウソっぽく分かりにくい。そこが難点だ。

いつのまにか事件が解決してしまう。そこがフカシギで『 奇跡体験!アンビリバボー』みたいだ。それじゃ他局か。

(編集部:クリスタルたまき)

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