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【ドラマの女王】まるで昭和30年代? 『本日も晴れ。異状なし』

2009年2月1日 12:00

今回の【ドラマの女王】は、TBS日曜劇場 『本日も晴れ。異状なし〜南の島 駐在所物語〜』。「気持ちいい~」青い空と海の水平線や、背の高いサトウキビ畑など、「日本にもこんなところがあったんだ。」と思わせるような沖縄の離島が舞台のこのドラマ。現地の島民と熱血駐在さんが繰り広げる様々な出来事のストーリーに“団塊の世代”が大好きな「あの映画」のニオイが・・・・。




新宿中央署の刑事だった主人公の白瀬遼(坂口憲二)が、自らの志願で沖縄県・那瑠美島の駐在所の巡査部長に赴任した。南十字星が見える日本最南端の有人島、沖縄の波照間島をモデルにした架空の離島・那瑠美島(なるみじま)を舞台に、この島に新しく赴任した駐在さんと島民たちのふれあいを描くヒューマンドラマだ。

赴任した遼を待っていたのは、サトウキビ畑が広がる平和な過疎の島。島民も少なく大きな事件も起こらない。連帯感の強い島の人たちは医者を熱望していて、取り締まる犯罪もないこの島に“駐在さん”の必要性を感じないと言うのだが・・・。

熱血でおせっかいな遼を演じる坂口が、さわやかで熱血でも暑苦しさを感じない。演技はまだまだではあるが、正統派のドラマにふさわしい清潔感がある。島の公民館長を演じる半海一晃、島で唯一の小学校の校長先生役の近藤芳正、名脇役たちががっちり脇を固める。遠藤憲一が扮する「“ヤクザ者”みたいな遼の元上司」も気になる存在だ。

「フラリと現れたよそ者のおせっかい=フーテンの寅サン。」そう連想するお父さん世代もいるだろう。形は違えど何となく映画『男はつらいよ』に似た構成のドラマだ。最近こういうテイストのドラマや映画は少ないが、団塊世代も、アラフォーも、子どもも、平等に楽しめるのはこの手の作品かもしれない。

マドンナ役の「うらら先生」(実はネコかぶり)には松下奈緒。そのほか前田美波里、夏未エレナ、岡本麗と女優陣もバラエティーに富んでいる。

第2回のゲストは、知る人ぞ知るイケメン脇役の田中実。島にフラリと舞戻った医者の弟に沸く駐在さんと島民たち。ただひとり反発する兄の校長先生だったが・・・・。

過疎の島を通して日本中の地域格差の現状を見せながらも、ひとつひとつ「出来る事」を見つけていく。常にそのキッカケとなる駐在さん。親を失った姉弟、(夏未エレナ、丸山歩夢)の面倒を見たり、自転車に乗って島中を見回りしたり、『本日も晴れ。異状なし』と毎日遼がつける日誌まで、まるで昭和30年代?にタイムスリップした気分だ。

次週はいよいよ、“ちりとてちん青木崇高”演じるが光生が、駐在さんの仲立ちで「うらら先生」とデート。ますます『男はつらいよ』みたいな展開が期待される。
南十字星が観測できることだけが島の唯一の財産という設定。ドラマ終盤にその美しい星を島民と駐在さんはどのような状況で見るのか、まだ意識していないマドンナ先生との恋の行方も気になる。
キレイだと思ったら圧倒的な陽の光量を表現するため全編沖縄ロケを敢行するそうだ。
暗いニュースが多いこの時代だからこそ、南国沖縄の美しい自然と、心の芯まで温かくなる物語で「視聴者の心を癒したい」という製作の思いは強く伝わる。
(編集部:クリスタルたまき)

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