ケータイで通訳といえば、オペレータを介しての三角通話によるサービスが知られているが、このたびNECが開発したのは、音声認識エンジンを組み込んだ完全にローカルで動作する自動通訳ソフトである。
今回の成果はNECが従来から開発を進めてきた「コンパクト・スケーラブル音声認識エンジン」と「語彙規則型機械翻訳エンジン」を、以下の技術により高度化することで実現された。
(1)音声認識エンジンの高精度化耐雑音音声認識技術(MBW法)および、言語モデル先読み値平滑化手法をコンパクト音声認識エンジンに導入し、従来に比較して雑音環境での音声認識性能を向上すると共に、特にコンパクトなマシンリソースでの音声認識性能を向。
(2)音声認識エンジン・機械翻訳エンジンの精度向上音声認識エンジン・機械翻訳エンジンを構築するためのデータベースを拡充し、NECが長年にわたり培ってきた音声認識・機械翻訳エンジン構築技術と組み合わせることにより、使用するマシンリソースを増やすことなく、従来に比較して語彙や表現能力を向上。これにより、音声認識・機械翻訳で受理可能な言語表現を拡充させた。
(3)携帯電話機向け通訳実装技術の組込み上記音声認識エンジン・機械翻訳エンジンの高精度化・表現能力向上の技術を、携帯電話という限られたリソース上でコンパクトに実装し、かつ高速動作を可能とした。また、従来の日英通訳実装技術を英日方向にも適用することにより、携帯電話機単体での快適な動作を日英方向・英日方向ともに実現した。
製品化はこれからの話であるが、ケータイさえあれば海外旅行に行っても会話で不自由しないという時代が訪れようとしている。
(編集部 真田裕一)
-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!