writer : techinsight

<テック推薦図書>『八日目の蝉』 たった1日長く生きた八日目の蝉が見たものは?

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか...不倫相手の子供を衝動的に誘拐してしまった主人公の女性を7年、土の中で生きて、地上に出て7日間、生きる蝉になぞらえる。もし、その蝉が7日で生を全うせず、8日目に生きていたとしたら、どんな世界を見るのだろう。あるべき人生から大きく逸脱して生きようとする時、そこには、どんな世界が広がり、何を見つめることになるのだろうか。子供の誘拐という重い罪と理性、愛情、憎悪、トラウマ...やがて成長した子供の視点へ、そして運命は静かに輪廻していく。