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今年も残すところあと1ヶ月となった。恒例の流行語大賞が今年も発表された。選出された言葉たちの傾向は驚くほど昨年の流行語と酷似している。2007年の流行語と照らし合わせながら、今年の流行語を紹介していきたい。
ユーキャン新語流行語大賞により選出された2008年の流行語トップ10には、昨年の二の舞?と思えるような言葉が連なっている。例えば今年の世相を反映して「名ばかり管理職」「蟹工船」といった労働に関する言葉が2つ選出されたが、昨年の「ネットカフェ難民」と比べてみると、相変わらず「苦境」が表現されていることがわかる。
また、政治に関して昨年は「消えた年金」という官僚や政治家の腐敗ぶりを象徴する言葉が選出されたが、それは今年も同じで、「後期高齢者」「居酒屋タクシー」というダーティーな言葉が2つ選ばれた。一方で、「埋蔵金」という意味の分からない言葉も選ばれており、政界は相変わらず「どげんかせんといかん」状況が続いている。
スポーツ部門からは、「上野の413球」が選出された。北京五輪から何か一つ選ぼうということなのだろうが、これが流行語と言われてもピンと来ないという人も多いだろう。北京五輪では様々なドラマがあったはずだが、振り返ってみれば「星野ジャパンの大敗」「ヤワラちゃんのまさかの敗北」「野口みずき欠場」など、残念なニュースの方が強い印象を残しているようだ。
また、プロ野球では巨人の「メークミラクル」を超える大逆転劇があったが、原監督や選手達から「名言」が生まれなかったこと、巨人人気の衰えなどもあってか、流行語の栄冠に輝くことはできなかった。
このほか、気象に関して今年は「ゲリラ豪雨」が選出された。昨年は「猛暑日」が選ばれており、2年続けて異常気象が流行語に選ばれるという事態になっている。
そして、注目の流行語大賞は…福田前首相の「あなたとは違うんです」は多くの人が話題にしたり、真似する人も出たりと頻出した。記者は近年、流行語大賞の発表で初めて「そんな言葉があったのか」と知ることが多いが、「あなたとは違う」は、これこそ正真正銘「流行語」のように思えた。
しかし、「あなたとは違うんです」はトップ10には選ばれたものの、惜しくも大賞は逃すこととなった。また、受賞候補者である福田前首相が辞退したため、受賞者は「該当者なし」となった。
流行語大賞に選ばれたのは、「アラフォー」と「グ~!」の2つだった。「アラフォー」はアラウンドフォーティーの略称で、TBS系のドラマ「Around40」から広がった言葉だ。40歳前後の女性を指し、「オンナのタイムリミットを目前に、仕事や恋愛、結婚、出産など多くの悩みを抱えつつ、自身の幸福を問うていく」というドラマのコンセプトが多くの女性の共感を得たようだ。ドラマで主演を務めた天海祐希さんが受賞した。
一方、「グ~!」と言えばご存知、お笑い芸人のエド・はるみの代名詞だ。舞台女優、コンピューターインストラクター、マナー講師など様々な経歴を経て、それこそ「アラフォー」で吉本の門扉を叩いたという異色の若手芸人による渾身の一発ギャグが、大賞を射止めた。
芸人の一発ギャグはここ数年、ほぼ毎年流行語に選ばれており、振り返ってみると「フォーー!」(レイザーラモンHG・05年)、「残念!」(波田陽区・04年)、「なんでだろう~」(テツandトモ・03年)など懐かしいフレーズが揃う。ちなみに昨年は小島よしおの「そんなの関係ねぇ」がトップ10に選出されている。
さて、年末の代名詞と言えば流行語と並んで注目されるのは、漢字能力検定の主催する「今年の漢字」だ。今月5日までこちらのサイトで応募を受け付けており、12日に京都・清水寺にて発表される。今年はどんな漢字が選ばれるのか、こちらも気になるところだ。
(編集部 鈴木亮介)
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