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「事実は小説より奇なり」と言うが、世の中では本当に奇跡としか言いようのないことが起こっているものだ。中国のある学校で、アーチェリーの矢で目を貫かれた少年が奇跡的に一命を取りとめるという事件があった。
中国東部のとある学校で事件は起きた。アーチェリー部の少女が放った矢が、同じチームメイトの11歳の少年の眼窩(眼球が収まる穴)を貫通し、頭に深々と刺さってしまったのだ。搬送先の病院で撮影されたレントゲン写真には、眼窩から入った矢が反対側の頭蓋骨に当たったところでかろうじて止まっている様子が映っている。
「もし、矢の勢いがあとほんの少しでも強かったなら、頭部を貫通していたでしょう」
と医師は語った。少年が助かったのは、矢が貫通しなかったのもさることながら、それが奇跡的に脳を逸れていたからに他ならない。手術を担当した医師らは、四時間かけて頭部に10センチ食い込んだ矢を取り除いた。矢の全長が40センチもあったため、彼らは少年をCTスキャンにかける前に矢の一部を切断しなければならなかった。脳のスキャニングとレントゲン撮影の後、医師らは視神経と脳組織を傷つけないように頭蓋骨の一部を切断した。
少年はまだ感染症にかかる危険性もあり、予断を許さない状況だが順調に回復しつつある。矢を放った13歳の少女もひどいショックを受けているという。
これだけの深手を負いながら脳に損傷が無いなんて不幸中の幸いとはまさにこのことだ。それにしても自分の射た矢が人の目に刺さる瞬間を目の当たりにしたらと考えると、多感な年頃の少女が受けた精神的ショックは計り知れない。二度と矢を持つこともできないのではないか。極度の集中力を要するこの種の競技において、矢を構える度に想い出してしまうかつての惨劇はハンデにしては大きすぎるというものだ。
【編集部:こてつ】
【参照記事】
・DAILY EXPRESS
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