大物俳優の諸先輩の強固なイメージがあるため、ファンの心をつかむまでにはかなり時間がかかるのが『007/ジェームズ・ボンド』の役を引き受けた俳優の宿命だ。とはいえ、ダニエル・クレイグ扮するジェームズ・ボンドもすでに第二弾、「007/慰めの報酬」のプレミアがロンドンで開かれたのだが・・・。
10月29日、ロンドンのレスター・スクエアで開催された「ザ・タイムズ/BFI/ロンドン映画祭」において、ダニエル・クレイグ主演の第二弾作品となる『007/慰めの報酬(Quantum of Solace)』のプレミアが行われた。
一般公開は2日後の31日とあって、会場には同シリーズの大ファンだという英国のウィリアム、ハリーの両王子も顔を出した。同映画は撮影中に数々の危険な事故が起きたことでも話題になっており、キャストもスタッフも極めて強い緊張感の中、ようやく完成を迎えた次第である。
しかし鑑賞後のインタビューで、なんとハリー王子の口から飛び出した言葉は、“There’s only one Bond, ‘Sean Connery’.”であった。キャストや制作者らの面子を思えば、“やっぱりボンドはショーン・コネリーに限るね” はあまりにも残酷。まだ24歳という若さとロイヤル・メンバーであることゆえに、笑ってカンベンしてもらえるのであろうが・・・。
ちなみに母親の故ダイアナ元妃は、たった2作品にしか出演せず興行成績もふるわなかった、ティモシー・ダルトン演ずる地味なジェームズ・ボンドを「最も原作を忠実に表現している」と賞賛していた。
しかし、ピアース・ブロスナンやロジャー・ムーアが扮したジェームズ・ボンドを好むという若者が圧倒的に多い中、白黒画面もあろうショーン・コネリー時代を好んでいたとは、ハリー王子は映画に関してはなかなかの“通”なのかも知れない。
(編集部 Joy横手)
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