セキュリティベンダー、カスペルスキーのラボで10月のコンピュータウィルス第1位(ウィルスが発見されたコンピュータ数での集計)で、第1位になったのは、Windows Media Playerのぜい弱性を狙って、別のウィルス(トロイの木馬)をダウンロードさせるTrojan-Downloader.WMA.Wimad.nであった。
ところで、PCの音声ファイル関連のウィルスはどれくらいあるのかという点を見てみたい。
まず、3年前に確認されたウィルスとして、Cisum.Aというのがある。これにはMP3ファイルが仕込まれていて「おまえは大馬鹿者だ、ワッハッハ」と歌い出すW32/Cisum.A.wormというもので、5秒おきに鳴り出すというから煩いことこの上ない。しかし、挙動としては、ウィルスの古典であるYankee Doodle(「アルプスいちまんじゃく」のメロディを鳴らす。)やNoisy Bear(画面にクマが現れて喧しい音を出す)に似ているので、古くからのPCユーザーは懐かしいかもしれない。
続いて、Mac OS Xで感染するトロイの木馬型ウイルス「MP3Concept」である。このトロイの木馬は、MP3ファイルのID3タグ内(楽曲情報)に格納され、MP3ファイルだと思ってダブルクリックすると、ID3タグ内に埋め込まれたコードが起動、ウイルスに感染し、HDD内のファイルを破壊・削除する可能性がある。
このウィルスが発見されたとき、それまで「マックはウィルスに強い」という神話(ウィルス流通量もユーザー数も少ないということなのだが)が覆されたことで、Macユーザーの間で大パニックになった。
さらに、音声ファイルになりすましてクリックをさせようとするのは、2001年に大騒動を引き起こした「W32.Nimda.A@mm」通称「ニムダ」である。実際には音声ではなく、README.EXEという実行形式ファイルなのであるが、音声ファイルと間違えてクリックする人が出現した。
いずれの場合も、音声ファイルを危険視するのではなく、対策ソフトを導入し、定義ファイルを最新のものにしておくのが基本である。
(編集部 真田裕一)
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