夏は映画の季節。話題の作品を見ようと映画館に足を運んだ人も多いと思う。そこであなたは目にしただろうか。大きな、大きな「20世紀少年」の看板を。
「20世紀少年」はもはや説明の必要すらない、浦沢直樹の大ヒット漫画。これを原作とした映画の公開が迫ってきているため、現在、映画館には巨大な看板が設置されている。この看板には原作漫画の絵と俳優の写真が並べてレイアウトされ、話題のそっくりぶりがはっきりとわかるようになっているのだ。このたびカンナ役として大抜擢された平愛梨はこの看板には登場していないが、すでにネットなどで、まるでカンナが漫画から飛び出してきたような平愛梨の姿を目にした人も多いだろう。
この平愛梨だが、漫画原作の映画は2作目の出演となる。1作目は、川原泉の「笑う大天使(ミカエル)」を原作とした同名映画。お嬢様学校に通う3人の庶民派女学生が織り成すウィットに富んだコメディ作品だ。平はこの作品で主人公の1人ともいえる「更科柚子」を演じたのだが、残念ながら、それほど強い印象を与えることはできなかった。
しかしそれは平の責任ではない。原作漫画では3人すべてが主人公という扱いだったが、映画では上野樹里演じる「司城史緒」に重きを置かれていた。漫画原作の映画について原作との差異をいちいちあげつらうことにはなんの意味もないが、少なくともこの映画は原作のファンにとっては高評価をつけられるものではなかったように思う。
しかし、20世紀少年はキャストからすでに前評判が高い。登場人物の一人一人が、原作を読みつくしたファンにとっても、よくぞ見つけてくれたと感心する俳優たちばかりだ。ファンとしてはこれまで隠されていた、最後のピースであるカンナがすべての鍵を握るとハラハラしていたが、ぴったりはまってくれたことに感謝したい。8月30日公開予定の映画は第1部、原作ではカンナはまだ赤ちゃんであるため平の出番はさほどないと思われるが、ゼロではないはずだ。スクリーンでのカンナとの出会いが楽しみでならない。
(編集部 三浦ヨーコ)