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【ドラマの女王】「ラストフレンズ」錦戸亮がみせる「やさしさに潜む悪」

2008年4月18日 17:08

DV、性同一性障害、セックス恐怖症など表面化しつつある社会問題を、五人の若者たちの友情や恋愛を通し、身近な問題として描くヒューマンドラマ。

注目の第2回は、錦戸亮演じる及川宗佑(おいかわそうすけ)の狂気がじわじわと身に迫ってくるようなおそろしい回だった。




同棲をはじめたばかりの美知留(長澤まさみ)は、恋人の宗佑(錦戸亮)から受けた暴力に強いショックを受け、友人の瑠可(上野樹里)が暮らすシェアハウスに一泊する。
職場まで迎えに来る宗佑にとまどいながらも、自分の気持ちをはっきりと告げることができない美知留。
心のうちで美知留を想う瑠可は、友人のタケル(瑛太)に自分が出場するモトクロスの大会に美知留を
誘ってくれるよう頼むのだが…。

第1話、一番印象に残ったのは上野樹里の繊細な演技だった。美知留を見つめる瑠可のまなざしは、初恋の相手をひたむきに想う少年のように純粋で、見ているこっちが切なくなるほど。
ちょっとしたしぐさや視線の送り方だけで痛いほど伝わってくる恋心に、上野樹里の役者としての気迫が感じられる回だった。

そして第2話。
今回のみどころはなんといっても、錦戸亮演じる及川宗佑ではないだろうか。
ぱっと見た感じは害のない、どちらかというとやさしそうに見える男。しかしその裏に潜む執拗さと粘着性。何の前触れもなく、いきなりはじまる暴力。何よりおそろしいのは、肉体的暴力だけでなく、相手の心までコントロールしようとする支配欲・所有欲がむき出しなことだ。
市役所の児童福祉課で働くやさしげな男が、ある場面では自分の恋人に激しい暴力をふるう。そこに潜む二面性には、うすら寒いものを感じてしまう。

汚れ役といっても過言ではないだろう及川宗佑を演じるのは、錦戸亮。不気味なまでの存在感で、長澤まさみ演じる美知留を追いつめていく。

やさしそうな男に見え隠れする悪を見事に演じる錦戸亮と、ひたむきに美知留を想う上野樹里との対決が、この先のみどころとなるだろう。次回が楽しみな作品である。

(編集部 松本直樹)

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