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【ドラマの女王】「無理な恋愛」オトメな60歳男とシビアな35歳女

2008年4月15日 21:18

堺正章と夏川結衣を迎え、関西テレビが放つ今期のドラマは「大人」の「ムリ」な恋愛。
思っていた以上におもしろかった印象の第1回。
団塊世代の60歳バツイチ男が恋をした相手は、35歳の独身女性だった。
どう考えても無理なこの恋愛、はたしてどう転がっていくのだろうか。




地位もあれば財力もある主人公「立木正午」はその昔、グループサウンズのボーカルとして一世を風靡したこともあるレコード会社のプロデューサーだ。

優秀な部下たちに還暦を祝われるも、独居老人呼ばわりされてむなしい気持ちを抱く正午。
今の人生に満足していないわけではないが、一人で生きていく寂しさは拭えない。何かが足りない。
このまま恋もせず、一人さみしく生きていくのか…自分のこれからを考えため息をつく正午のもとに「長野かえで」が現れる。

夏川結衣が演じるのは、売れない女優を続けている「長野かえで」。
正午の目に映る「かえで」の姿は、ヒロインというより「ヒーロー」を思わせるものがあっておもしろい。
現実をシビアに見つめながらも、夢をあきらめることのできない35歳の女性を体現している夏川結衣がいい。

カゼをひき池に落ちた自分を助けてくれたお礼にと、正午からレストランに誘われたかえで。
「成功のひけつは?」と正午に問いかけるかえでに「たまたまだよ」という答えが返ってくる。
「違いますよ」と言い切ったあとに続く、かえでのセリフが心に残る。

「成功する人としない人は違うんです。才能でも努力でも何でもいいんですけど、何かが違うんです、そうじゃなきゃ困ります。運がよかっただけとか言われると、じゃあ私は運が悪かったって、運のせいにすればいいんですか?それじゃああきらめつきません。何かが足りないんです私には。そう思わないと納得できません」

かえでの話に耳を傾ける正午には、大人の余裕がある。
高いレストランで食事をごちそうするだけの男はたくさんいるだろうが、相手の話に黙って耳を傾けることができる男は少ないのだ。自分の言葉で正直に話すかえでにつられて、本音を語ってしまう正午。

恋愛の最中を描くドラマは多いが、なぜこの人を好きなのか、なぜこの人に魅かれるのかをきちんと描いているドラマは以外と少ない。
かえでのことを見守る正午の姿を見ていると、だんだんと応援したい気持ちになってくる。

オトメな60男が恋に落ちる姿を、滑稽に思わせつつも老醜だと感じさせない堺正章の軽快さはさすが。
第2回はどうなるか。

(編集部 松本直樹)

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